Vodafone 804NK・アプリケーションのインストール制限 (2006-08-31)
先日「Vodafone 804NK」が発売開始されました。しかし残念なことに、ネイティブアプリケーションのインストールには制限が加えられているとのことです。具体的には、「Symbian Signedの署名があるアプリケーションしかインストールできない」という制限です。これは「自己署名証明書」のアプリケーションがインストールできないことを意味します(3rd Editionにおける「署名」については、以前の記事(2006-06-30)を参照)。この件についてはすでにあちこちで言及されていて、海外のSymbian開発者のblogなどでも話題になっていました。
個人的には、今回の804NK(や、今後発売される3rd Edition端末のVodafoneバージョン)では、この種のインストール制限は行わない(ベースモデルであるN71と同等の仕様になる)だろうと予想していました。なので、この話は意外でした。
しかし考えてみれば、Nokia 6630のVodafoneバージョンである702NKにおいても、「Symbianの認証を受けたアプリケーションしかインストールできない」という制限がありました。そう考えると、今回の804NKにおいて同様のインストール制限が加えられることは、別に不思議な話ではありませんが……。
とはいえ自分としては、3rd Edition(というよりSymbian OS v9)においては、プラットフォームセキュリティによって「非Symbian Signed(≒自己署名証明書)」のアプリケーションの機能制限がなされているため、新たにインストール制限を加える必要があるほどには危険ではない、との認識でいました(「安全である」とまでは言えませんが)。少なくともSymbian社としては、Symbian OS v9のセールスポイントの一つとして「セキュリティの強化」を挙げているわけですし、もう少しなんとかならなかったものでしょうか……。