Vodafone 702NK (2005-02-22)
ちょっと今さらな感じはありますが、昨年末に発売された端末「Vodafone 702NK」はなかなか面白そうです。この端末、基本的にはNokiaのSymbian OS搭載端末「Nokia 6630」と同じものだそうで、ユーザーが自由にネイティブアプリケーションをインストールできる点が(ごく一部の人たちの間で)人気を呼んでいるようです。Symbian OS搭載端末にもいろいろありますが、702NK(Nokia 6630)は「Series 60」というユーザーインターフェースを採用しています。Nokiaの端末ではすでにさまざまな機種でSeries 60を搭載しているため、アプリケーションも豊富に出回っています。残念ながら、702NKにはSymbianの認証を受けたアプリケーションしかインストールできないようなロックがかけられているらしいのですが、回避策もあるとのこと。
開発者側として面白そうな点は、ネイティブアプリケーション開発用のSDKも無償で提供されていることです。制限だらけのiアプリなどとは比べ物にならないほどいろんなことができそうです(その分、ウィルスだのトロイの木馬だのも開発されてしまうわけですが)。
個人的に、Symbianプログラミングの勉強のために、実機で自作プログラムを動作できる環境がないものかと思っていただけに、ちょっと興味があります。ただ、これだけのためにVodafone回線の新規契約をするのもなあ……。端末自体の値段は(型番を見てもわかるように)ローエンドの位置づけなので安価ではあるのですが。
まあ、買うか買わないかはさておき、開発環境をインストールするのは無料です。手始めに、以前iアプリのJavaで作った「Rev.」をSymbian OS向けにポーティングしてみることにします。もっとも、まだSeries 60プラットフォームのGUIまわりはよくわからないので、とりあえず表示回りはコンソールアプリケーションにして、内部のエンジン部分だけSymbian C++で実装しています。
エミュレータ上でのスクリーンショットを載せたいところですが、日本語版Windowsの環境ではエミュレータ上でコンソールアプリケーションの文字が正常に表示できないらしく、表示が乱れてしまっています。何か回避策はないものか。